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オフシーズンは仕事がしたくて仕方がありません。ステージが恋しいぜ。

冬休みも今日で終わりってことで、もうまとまった時間が取れないだろうから電車の待ち時間に携帯のメモ帳に残してあった小説のネタを思い出し、3行のネタを元に書き下ろしてみたんですが、なんつーか。

そろそろキーボード打ちながら次の展開を作るのは卒業したほうがいいと思う。【設定】【主人公像】【結末】だけを用意して書き出すと予想外にキャラが増えたり、後々出るキャラが居なくなったり、まじで作者である俺も先が見えない

いやちょっと待てよ?

これがかの竜騎士07さんが言っていた「登場人物が勝手に動いて物語を作ってくれるんです」じゃないのか?そうだとするとかなりのぶっ飛んだ思考回路を抱えちゃったことになるね。クリームパン手ですか。

結局、年間数本しか書かない技術では進歩するわけもなく、後で読んで昨日みたいに「うぇー、この文章はおかしいだろ」って自分に幻滅するんだろうな。

とりあえず、創造的な仕事をして『仕事がしたい』という欲求は収まったので良しとしましょう。

あ、公開はもうちょい後で。後悔してから――ってのは寒すぎるか。まぁいいや、追記で載せて置きますね。コメント欄で感想よろし。

これにて冬休み終了ー。

『仮面』

「それでね、私帰ろうと思ったんです」
 イスに腰掛ける女性が反対側に座る男性に向かって話している。
 暗闇の中で二人を光が照らしている。
「そしたら手首をがしっと――」
 どこからか聞こえる若い女性達の悲鳴、周囲が明るくなり会場の様子が映し出された。
「怖い! 怖い怖すぎる!」
 すぐ隣で友人が叫んだ。いま見ていたのは『本当にあった奇妙な物語』という人気怪談番組の再放送だ。
 既に日は傾き始め、部屋の中は赤く照らされている。
「ねぇねぇ、私さ友達から聞いたんだけど。
 さっきの話の店ってここの近くらしいよ? いまから行ってみない?」
「ふーん、行ってみても良いけど。美佳はどうする?」
 今日は塾はなかったはずだ、提出物も全て片付けてしまったし大丈夫だろう。
「別に良いよ? 場所どこ?」
 そう聞くと「よぉーし!」と制服の袖をまくりながら勢い良く立ち上がった。
 倒れそうになり、中身がこぼれそうになるコップを慌てて手に取りつつ、彼女を睨む。
「ゴメンゴメンッ♪」
 両手を合わせててウインクしながら謝る。軽くため息をつくとカバンを掴み部屋の扉を押した。
「ちょっとまってよー、場所分かんないんでしょー?」

 その番組で取り上げられていた店はいつも通学に使っている駅の近くにあった。
 近くとはいっても裏通りの裏通り、人通りの少ない古い民家が立ち並ぶ通りにそれは建っていた。
 夕日によって照らされているその明治時代を思わせる木製の店は、はっきり言って不気味だった。
 大きなガラス張りのショーウインドの中に埃を被った望遠鏡や地球儀、さらに良く分からない箱がならんでいる。
「こんにちはー」
 鐘が鳴る音とともに扉が開き、中へと入る。
 夕日によって照らされる店内は大きな棚が壁際に設置されていて、中央には大きなテーブルがあった。
 雑貨屋……というのが正しいのだろうが、時代に取り残されている雰囲気がした。
 レジの置かれている古い台には誰も居らず、カラスの鳴く声だけが響いている。
「あれー? 誰も居ないのかな……」
「あっ、これ!」
 通り側の端におかれた小さなテーブルにテレビで紹介された物があった。
 グロテスクな皺のよった手の置物だ。
 ふと壁にかかっているオペラで被るような仮面がかかっていることに気づいた。
「うわー気持ち悪い!」
 手の置物を指先で突っつく二人をよそに、それを手に取り被ってみる。
 あいた二つの穴から向こう側を見る。
 二人は手の置物を手に取り、上に持ち上げて騒いでいる。
 その二人の向こう、ショーウインドウよりも向こう、通りから誰かが覗いている。
 お客さんかな? と思ったところで、二人が仮面を被っていることに気が付き笑った。
「なにそれ! おもしろーい!」
「ちょっと、それかしてー」
「え、うん、はい」
 顔からはずして渡す。ショーウインドウに目をやるが先ほど居た人物は見当たらない。
 中に入ってこなかったんだ。と二人の会話に入る。
「ねぇねぇ、写メ撮ろ!写メ! もう一回被ってみて!」 
「ほらっ、早く!」
 仮面を押し付けられ、もう一度被り、ポーズをとって笑う。
「どう? 撮れたー?」
 そのまま液晶を覗き込み、そこに映し出された自分の姿を見る。
 制服にオペラの仮面、かなり笑える。
「ぁ……あれ?」
 背景のレジの横に人影が写っていた。
 慌てて仮面をはずし、もう一度良く見ると液晶にはそんな人物は映っていない。
 店内を見回すが私を含め3人しか居なかった。
「え? どうしたの?」
「ん、なにもない……」
 仮面に目を落とし、答える。気のせいかショーウインドウの向こうにいた人物に似ていた気がする。
「まさか、出た?」
「…………」
「――なーんてね! 出るわけないじゃない! なんて顔してんのよ!」
 背中を勢い良く叩かれ、笑いを返した。
 視線を仮面に向け、ゆっくりともう一度被ってみる。二人が不思議そうに私を見た。
 二つの開いた穴から見た店内を見る。レジの隣を見るが誰も居ない。
 私の気のせいだった。
「なーんだ、気のせいか――」
 二人のほうに首を振ると入り口に男が立っていた。
 悲鳴を上げながら仮面を取り、バランスを崩して後ろに倒れかけるが、危ないところで二人に支えられる。
「ちょっと! どうしたの!?」
 二人の慌てる顔を見た後入り口に目をやる。
 誰も居ない。
 見間違いじゃない。確かに居た、ショーウインドウの向こうに、レジの横に立っていた男がそこに居た。
「一体……なにが……」
 震える腕を押さえ、つばを飲み込み、もう一度仮面を顔に持ってゆく。
 額から汗が流れる、怖い、怖いけれど――
 急いで辺りを見回した。
 入り口、レジの横、テーブルの下、隅々を見回しあの男の姿がないことに安堵し、目を軽く閉じため息をつく。
 よかった、見間違えだったんだ。疲れてるのかもしれない、早く帰ろう。
 落ち着いたところで仮面を撮ろうと目を開ると、二つの穴に二本の指が差し込まれるのを感じた。
 私は以後、男の姿を確認することは出来なくなった。

END



あとがき

 誤字脱字が多いと評判の悪い、seironの小説を読んでいただきありがとうございました。推敲なんて糞喰らえ、超いい加減な物書き高校生seironです。
 携帯でネタを考えて置いたものを、冬休み最終日に文章化したのですが、ほとんどぶち当たりで書いてます。
 ちょうど『世にも奇妙な――』が放送されると聞いた日にネタを書いたようで、俺としては珍しく怪奇物となりました。
 というか、仮面といわず、お面類を被ると、あの穴から指を差し込まれないかと常に恐怖におびえています。
 もし差し込まれるとしたら、子供向けの本のおまけについてくる『なんとか変身セット』のお面の場合何十本の指が差し込まれることになるのやら……イソギンチャクみたいで逆に笑えてくるのですが。
 まぁ、とりあえずラストシーンはタイプスピードが上がり。「お前はダンレボをプレイしているのか!?」といわれそうなぐらいキーボードをバシバシ叩いていました。ここでスピード感を出しても文章にしちゃえば変わらないのにね。
 (2倍速で読め)とか書きましょうか、ゆっくり読ませたい場合は改行使いまくればいいのですが、スピード感を出すのは難しいですね。
 ま、2007年初短編は怪奇ものでしたっ。
 では、次回はいつお会いするか分かりませんが、そのときまでさようなら。次回もその目で読んでいただけることをお祈りいたします。
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